語感は「八ッ場ダム(やんばだむ)」と同じです。
白人系のヒゲ男ですが、オリジンと原作アニメでのルックスが大きく異なります。
30歳代という設定だそうなので、原作アニメだと歳とり過ぎ、オリジンの方が合ってる気がします。
↓似てないですが、私のパワポ画力の限界・・・
アニメ原作の場合
オリジンの場合
「機動戦士ガンダム」を観れば(読んでみれば)、この人が一番魅力的だと感じる人も多いでしょう。
ランバラルの魅力は
ですね。
劇場版公開のときに「蒼き巨星」というニックネームがつけられたそうですが、ランバ・ラルの特徴を全く表せておらず、いまいちピンときません。「赤い彗星」に対抗して名付けただけでしょう。
こんな素敵な上司がいるでしょうか?ガンダムの話の中に出てくるのは、兵士を捨て駒にするような人ばかりです。
部下のことを思いやれる上位軍人は、この人とドズル・ザビだけだったと思います。
15、6歳のヒョロヒョロの子供に拳銃を向けられそうになったわけで、ボコボコにしてしまうのが普通だと思う。
「いい目をしているな。度胸もある。」なんて、余裕ありすぎ。
(「ホワイトベースの場所を探るため」でもありますが)
【個人的な感想】
ランバ・ラルとアムロのやりとりをフラウ・ボウは遠目でみていた訳で、彼女の見ていた角度によっては「ランバ・ラルはゲイの痴漢?」と誤解をしていた可能性もあります。
酒場で見かけた少女フラウ・ボウを覚えていたのかどうかわからないのですが、とにかく少女を手にかけるようなことはしたくなかったのでしょう。彼の紳士的な部分が垣間見えます。
アムロが脱走してラル隊と遭遇した酒場では、ラルの部下がフラウ・ボウを捕らえたのに何もせず解放しました。そのときは、アムロが「ホワイトベースの位置を探るため、わざとフラウ・ボウを解放したな!!」と言ったのですが、それだけではなかったことがこれで証明されます。
ランバ・ラルがフラウ・ボウのような子供の女の子を傷つけることはないのです。
「戦いの中で戦いを忘れた」(「アルテイシア様に忘れられてた」)
幼少期しか知らないはずなのに、一瞬でアルテイシア様を認識してしまいます。流石の洞察力。
戦闘中なのに、アルテイシア様に自分を思い出してもらおうと懸命になります。(オリジンではヘルメットを外してまで、思い出してもらおうとする)
普段、あんなにクールな分、このシーンでの慌てぶりが際立ちます。
圧倒的な戦力不足にもかかわらず、ホワイトベース隊やガンダムにも何度か勝ちそうになっています。
アムロが「見逃してくれたのか?」というくらい、追い詰めました。
ザクとグフの機能差が取りざたされるのですが、グフとガンダムの機能差の描写もあります。グフはザクに比べれば高性能であっても、ガンダムには遠く及ばないようです。
例えば、有名な「ザクとは違うのだよ。ザクとは!」のシーン。
このシーンをよく見ると、ガンダム片手の動きをグフは盾越しで全身を使って止めています。全身の力でなんとか踏ん張っているようです。
モビルスーツの性能として、かなりのハンディキャップがあった。製作者サイドもそのハンディキャップを表現しようと努力している様が見受けられます。
アムロが勝ったのが「モビルスーツの性能のおかげ」というのも、あながち負け惜しみでもないでしょう。
ハンディキャップ
オリジンでは、このシーンは数コマ使って描かれています。よく見てみると、途中のコマまではガンダムがグフのサーベルを避けることができるようには見えません。つまり、途中で異常に速い動きで避けたことになります。(安彦先生も、ガンダムの異常に速い動きを表現したかったのでは無いでしょうか。)
アルテイシア様と出会ってから、ランバ・ラルは戦意を喪失しています。ホワイトベースにアルテイシア様が乗っていなければ、ラル隊はホワイトベースを制圧できたのかもしれません。
また、敵が子供ばっかりと知ったことで戦いにくそうになる描写もあり、ラル隊の敗因の一つになっています。
製作者側も「本物の軍人たち相手に白兵戦で、民間人が主体のホワイトベース側が勝ってしまうのは無理がある」と感じていて、色々と設定を付け加えたのではないでしょうか。
それにしても、セイラさんの「アルテイシアと知って何故銃を向けるか!!」という台詞は酷い。
アルテイシアのキャラが崩壊・・・。アルテイシアはそんなことは言わないのではないか。違和感あります。(「脚本ミスでは?」と思うくらい)
キャスバル兄さんも「アルテイシアはもっと優しい」と言うくらいだから、優しく可愛いお嬢ちゃんの印象だったはず。こんなこと言われたら、そりゃ動揺するでしょう。
これをきっかけにラルは大怪我をしてしまい、「捕虜になるくらいなら自決する」という流れに・・・。
ちなみに生身の人間でガンダムと対峙したのは、この人とドズル。どちらもアムロを動揺させています。
ランバ・ラルは「(アルテイシア様に会ったことによる)戦意喪失→自決」だったので、「逆恨みではないか?」とも思います。
しかし、いろいろ策を練り、ガンダムを破壊する寸前まで追い込んだのは凄いです。
アルテイシア様と面識があるほどの地位にいた人なのに、大尉として小じんまりとした部隊を率いてます。
不憫というか、恵まれない環境下にあったということがわかります。
オリジンでは、なぜそのような地位に甘んじなくてはならなかったのか設定が作成されていますね。(後付けだろうに、よく考えたモンです)
判官贔屓のような気持ちもあり、敵キャラなのに応援したくなってしまいます。
ザンジバルがあれば、ホワイトベースをザクのヒートホークやグフのヒートロッドでセコセコ攻撃することはなかったのではないでしょうか。
このせいで、「ロボットアニメのくせに白兵戦」になってしまいます。子供だと「今日はモビルスーツ同士の戦いは無いのか・・・」とがっかりしますね。
しかもドムの支給を断りにきた奴らが帰りにランバ・ラルの悪口を言っています。「機動戦士ガンダム」にはこういう嫌な奴がたくさん出てきますね。
【もしもシリーズ】
もし、ランバ・ラルにドムが送られていたら・・・ドムが不足していた?
となると、黒い三連星は「トリプルドム」ではなく、「ダブルドム+ザク」だった訳で・・・
ランバ・ラル、関係ない話になってしまった・・・
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